「他人を尊重できないなら出ていけ」。米空軍士官学校の校長は言った
こんにちは。
今日はこの話をご紹介します。
「他人を尊重できないなら出ていけ」
~ 米空軍士官学校の校長は言った ~
2017年の出来事です。
YouTubeにアップされたこの動画を、
私はいたく感動して繰り返し観ました。
私はいたく感動して繰り返し観ました。
今日、久しぶりに観たら、やっぱり感動します。
これはみなさんとシェアしなければと
思って書いています。
思って書いています。
~ ~ ~
事の発端は、
学生寮の部屋のドアに、
黒人学生を罵倒する言葉が書かれていたことでした。
士官学校の校長であるジェイ・シルベリア中将は、
全校生徒と教職員を集めて、
全校生徒と教職員を集めて、
タイトルの言葉を真剣に語ったのです。
校長は「ただ、出ていけ」と言っているのではなく、
なぜ、侮辱や差別がいけないことなのかを
理由を複数挙げて、分かりやすい言葉で
まっすぐに、訴えかけています。
ほんと、胸打たれます。ぜひご覧ください。
日本語訳 表記の動画はこちら。
英語表記と日本語訳が同時に観られる動画はこちら。
動画の前半で、こんなことを言われています。
(人を侮辱する言葉を見たのなら)
「君たちは激怒するべきだ。
空軍兵としてだけでなく、人間として」と。
この部分も、私は心に響くんです。
「とにかく怒ってはいけない」
「怒らないほうが人として立派だ」
「怒るのはみっともない」
「常に冷静でいるのが素晴らしい」
「穏やかであれ」
なんとなく、こんな風潮がある気がしています。
私の周りは良識のある素敵な大人が多いので、
なおさらそう感じるのかもしれません。
けれど正直なところ
「怒らなすぎる」と感じることがあります。
けれど日常の中にはまれに、
そこは怒るでしょ、という場面もあり、
それについても同じ動画(08:00)で言いました。
「私はどんなときも100%怒ってはいけない
とは思っていません。
とは思っていません。
自分や愛する人、大切なことを侮辱されたり
あるいは命や尊厳にかかわるとき、
そりゃ怒るよね、って思うんです」
動画で言っている「叱る」は 99%おすすめですが、
「怒る」ほうが大事な場面が 1% あると思います。
世の中には、
怒らなくてもいいことのほうがきっと多い。
でも、怒るべきことも、たまに、ある。
それなのに「何を持って怒るのか」が、
恐らく、一緒くたになっているのです。
先の動画で、校長は言いました。
「ひどい言葉やひどい考えに対する
正しい反応、ふさわしい反応というのは、
もっとましな考えを返すことだ」
その、もっとましな考えこそ、
「他人を尊重できないなら出ていけ」
なのです。
~ ~ ~
ウィキペディアによると(こちら)、
「この事件は後に 告発した学生の
自作自演だったことが発覚している」そうです。
でも、自作自演だったとしても、
このスピーチの重要性に変わりはありません。
このスピーチの重要性に変わりはありません。
「侮辱や差別は許さない」という姿勢・表現が
大事だったのですから。
それに、なぜ自作自演しなければならなかったのか?
やはり、マイノリティであることを感じずには
やはり、マイノリティであることを感じずには
いられない何かがあったから、
そう考えるのが妥当ではないでしょうか。
~ ~ ~
校長の「出ていけ」発言。
言い過ぎだ、と思う人もいるでしょうか?
私は、人が侮辱されているのを知りながら
見過ごすよりも、よほどいいと思いました。
しかも、軍人になるための学校ですからね。
教育の一貫として不可欠だったと思います。
しかも校長は、誰かを問いただし、
出ていかせてはいません。
全員を同じ場所に集めて、
当事者や差別意識を持つ多くの人の
心に訴えかける形を取っているのです。
怒らないで済むのなら、
それに越したことはありませんが、
怒らなければ伝わらないこともあります。
この動画は、人間尊重の動画であるだけではなく、
何に対して怒るのか。
その怒りをどう表現するのか。
これらについても教えてくれるものだと思います。
この動画を観ると、私の中のマグマがボコボコ目覚めます!
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の
瀬戸川礼子でした。