ワイキキの海で溺れそうになった話


こんにちは。

8月の中旬を過ぎて、思い出しました。

今日は、

「ワイキキの海で溺れそうになった話」です。


この話はぜひ読んで疑似体験していただいて、
もしものときに、必ず思い出してほしいです。



ある年、私はワイキキビーチにいました。


写真はすべてフリー画像です
072dd7158c707b7744671562d1cd012d_t.jpeg



泳ぎは好きだし、得意なので、

調子に乗って体一つでスイスイ泳いでいたらーー


あれ?

気づいたときには、遠くまで運ばれていて

周りには誰もいなくなっていました。

ビーチははるか彼方です。

叫んでも聞こえるはずがなく、

ライフセーバーから見える距離ではありません。


恐る恐る、足を延ばし
海底の深さを調べてみました。
が、頭まで浸かっても、届きません。


ひえ~。


だいぶ泳いでいたので、疲れも出てます。

あんなに遠いビーチまでたどり着く体力はなさそう。



まずい……。

すごく、まずいことになってる……。



にぎやかなワイキキ、
華やかなワイキキ、
ステキなリゾートで私は溺れてしまうの?



新聞の見出しが頭に浮かびます。

「日本人女性  ワイキキビーチで水死」

後ろのほうじゃなくて、一面ですよ。ええ。

一面の左側に大きめに載ってるイメージです。


ついでに、死亡記事も頭の中で書き始めます。

〇月〇日〇時頃、ワイキキビーチで
東京都の瀬戸川礼子さん(〇歳)が行方不明になり
海中で発見されたが~~~~。
瀬戸川さんは〇〇の目的で訪れており~~~、
地元住民は「遠浅で穏やかだが危険もある」と話している。

とかなんとか。



ああこんなときでも、私は記者だなって思ったりして、

で、同時に、そんな記事は嫌!

と思ってひらめいた!



スクリーンショット 2022-08-23 150307.png



平泳ぎは疲れる。

背泳ぎにしよう。



頭をはるか遠くのビーチに向けて、

身体の力を抜き、ゆっくり、手で水をかきます。

平泳ぎよりも断然、楽で、いい感じ。



少し泳いでは、「そろそろ足がつくかな?」と

大いなる希望を持って、足を海底に伸ばしますが、

ぜんっぜん、届きません。


あまり何度もやると、恐怖が襲ってくるので

もう深さの確認はやめることにしました。



誰も私がここで溺れかけていることを知りません。

とにかく、背泳ぎで確実に水をかいて、

ゆっくりビーチへ向かうのです。

それだけが唯一、命をつなげる方法です。



私、背泳ぎは教わらなくてもできたんだよな。

確か、市の大会に出て6位だったな。

……微妙。

でも、平泳ぎから背泳ぎに変えたら、

ちょっと体力が回復した気がする。

まだ余力がある。大丈夫。
IMG_1007-300x200.jpg


さらに、もう少し背泳ぎをして、

ついに、足がしっかり着くところまで来ました。


私は、生還しました。


~  ~  ~


ビーチは、にぎやかで、平和で

人生を謳歌している人たちであふれていました。

私にまとわりついていた死の影は

ワイキキの明るい風に吹かれてあっけなく消えていきました。



この生還物語、

一緒に行った人には言いませんでした。

実は、某新聞が母体の取材旅行中のことだったので、

私がアホすぎて、同行者には言えなかったのです。


まあ、取材はすべて終わっていて、

空港に行くまでに時間があるから、

一度くらい海に入ろうということになったんですけどね。


そんな背景があったので、溺れそうになったとき、

取材母体の新聞に死亡記事が載るのは

シャレにならないな~と思ったのです。

不思議と冷静でした。


~  ~  ~


時間がたった今 言いたいのは、

*穏やかな海にも危険が潜んでいるということ

*万が一のときは「背泳ぎ最強!」ということです。

必ず、背泳ぎを思い出してください。

平泳ぎのままだったら、私、今 いないかもです。


もうすぐ夏休みが終わるけど、

水の事故がこれ以上、起きないことを切に願います。


子どものころ、毎年の海水浴で
遠くのブイまで泳ぐのが当たり前だった
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の
瀬戸川礼子でした。


YouTubeやってます♪ こちら!
YouTube.png

30個のサムネ.jpg



『顧客満足の失敗学』こちら
「顧客満足」の失敗学 社員満足がCSを実現する! - 瀬戸川 礼子




新刊『女将さんのこころ その三』
旅館の女将さん55人の人生哲学。こちら。
おかみ3巻の表紙-文字大.jpg